Hog Bay Software のワープロソフト。$24.95 もういちどご紹介。
この画面はとても魅力的だ。
ツール類をいっさい表示しない罫線もない黒い原稿用紙。
全画面モードとMacのツールバーつきノーマルモードとはコマンド+リターンまたはescで切り替える。
書くことだけに専念できるありそでなかったソフト。
Preferencesを開くとさまざまな設定ができる。背景を黒,文字色を黄色にしてみる。これは確かに目にやさしい。背景を濃いグリーンにする手もある。
いままでどんなにツールやデスクトップのごたごたに惑わされてきたことか。
ToolBarはカーソルを右または左上にもっていくと表示される。
ブロックカーソルも変更できる。
スティッキーズからドラッグOK。ふつうの作業は問題なさそう。
日本語はだいじょうぶかな? どうやら書けそうだ。日本語が乱れるソフトもあったから。すると2600円は買いかな。
フルスクリーンからマウスを最上部にもっていってメニューバーを表示させNewDocumentを指定すると黒画面に白バックのノートが開く。コマンド+リターンでNewだけになる。
ESCでふつうのデスクトップに戻るとノートがふたつになっている。
ここまで書いてみて,WriteRoomの素晴らしさに脱帽。
原稿用紙に万年筆で書いていくというレトロな行為を,キーボードで実現させているのだ。
たったこれだけのことが,こんなに快適とは思いもしなかった。
『松』という名のMS-DOSで動くワープロがあった。ファンクションを多用するソフトでWriteRoomよりメニューは多かったが,まあまあシンプルで使いやすく,愛用したものだ。濃い緑の画面に黄色文字の設定で長くつかったソフトだった。
DOSからWindowsになり,ソフトの進歩はWYSIWYGをめざし,紙を模した白い画面ばかりになってしまい,まぶしすぎて目には悪くなる一方で,だれにでも使えるようにとの配慮から,複雑なメニューが画面に煩雑に増殖するばかりだった。
満員電車の中で直射日光があたる原稿用紙に書かねばならないようなソフトばかりになってしまったのだ。
画面色と文字色は変更できるものもあったが,中途半端なものばかり。
WriteRoomはまさに求めていた文字を書くソフトで,なんだかパソコンを2台持ったような得した気分にもなれる。つまり,いままでのパソコンが生まれ変わるのである。
IMEもディスプレイもPCも最先端の性能をフル活用した上で,レトロな最高級日本語タイプライターのある自分の書斎に指2本で一瞬のうちにワープするようなもの。煩雑な現代社会からお呼びがかかれば,指一本ESCですぐ戻れるというわけである。
DesktopManagerは画面を何種類ももてるわけだが,ファンクションキーにOSまで割り当てると快適かな。
F1=ふつうのMac /F2=Windows/F3=オシゴト/F4=書斎
なんてのはどうですか?